かへでぱへ

思ったことなどです

羨ま恨めしや

正午過ぎ、汚い中華料理屋でラーメンセットを注文した。

ちょうどその時、歳のいってそうな作業着姿のお父さんと、でっぷり肥えた外国人のお母さんと、まだ小3くらいの女の子って家族が僕の向かいのテーブルに座った。

お母さんは不自然な日本語でギョーザを注文した。どうやらメニューも読めないらしい。子どもはそんな母親が恥ずかしいという様子で、他人ですよ〜〜とでも言いたげにそっぽを向いていた。

しばらくして僕のところに料理が運ばれてきた。例のお母さんは僕のラーメンセットをみるなり、「アレがいい!アレ!アレがいいよ!」と旦那さんに訴えていた。

僕はイライラした。いや、ギョーザもう焼いてるのになと思った。旦那さんは「ああ、でもギョーザでいいだろ」と言った。でもお母さんは止まらなくて、店員さんに「スイマセン!スイマセン!」と声をかけていた。そっぽを向いてた女の子はいつの間にかふくれっ面になっていた。

お母さんは店員にギョーザを辞めてラーメンセットを注文していた。旦那さんは「いや、ギョーザ取り消さなくていいかな」と言ったが、お母さんは「なんで!?ギョーザいらないよ!私、アレがいい!」と言った。僕はますますイライラした。

店員は「はい!かしこまりました!」と気持ちが良かった。あ、通るんだ...と一瞬思ったけど、そこからまた悔しさが湧いてきた。ムカムカしてきたところで、ついにふくれっ面の女の子と目があった。