かへでぱへ

思ったことなどです

重み

朝だ。

冷え切ったまぶたを少し持ち上げると、まだ部屋は薄暗くて、そして思い出した、今日は月曜だ。

胸がギュッとなって、涙が出そうになる。どうして私、こんな生活をしているのだろう。だるくて重い身体は、死体みたいに横たわったままで、頭だけがネガティブな方向へ回転していく。まるで世界に自分しかいないような感じがして、心細い。「ああ、ひとりぼっちでこの気持ちと闘わなければならないのか」的なことを思って、また胸がギュッとなった。私はまぶたを閉じて、夢に戻るための入り口を探す。

再び濁ってきた意識の中で、今日がどんな日になるか考える、朝イチの会議のこと、苦手な人との約束のこと、(夢の中の私が地下鉄を乗り間違えた)、終わりが見えない作業のこと、(間違えたまま発車した)、今日休んだらダメかな、(地下鉄は止まらず走り続ける)、(腕時計を見る、あと1分で始業時間だ)、また胸がギュッとなる、(涙がじわじわ出てくる、ドアをバンバン叩いても、地下鉄は止まらない、どうしよう、遅刻しちゃう、会議に間に合わない、会社がどんどん遠ざかっていく、また腕時計を見たら、もうお昼になっている、会議に間に合わなかったんだ!どうしよう!

 

ーーー!心臓がバクバクする。そしてすぐ、呼吸の仕方を思い出した。部屋は薄暗い。月曜の朝だ。枕が涙で濡れている。汗が冷えて寒い。

私は身体を起こして、時計を確認した。6時38分。布団から出て、寒さに震えながらトイレに向かう。温かい尿を蓄えて、重たくなった膀胱が、ぱんぱんに膨らんで、はち切れんばかりだった。