かへでぱへ

思ったことなどです

R11215 読書の良さについて その1

読書したいという気持ちが、ここにきて再燃している。少し前までは、本をあまり読まない期間が続いていて、その時は「読書しなければ」という義務感に似た気持ちはあっても「読書したい」という欲求が強まるわけではなかった。それが今では、猛烈に忙しい仕…

R11210 日記

最近猛烈に忙しくて、とうとう仕事が本気を出してきたなと感じている。巨大で白くて丸い、仕事という名前の怪物が、どんどん大きく膨れ上がっていく。その怪物はある時から、牙をむいて、大きな口を開けて、ガリガリと音を立てて何かを食べてているような感…

私と、窓越しの世界

アパートの部屋で自撮りをしている。髪を下ろして、服を少しはだけさせて、私は自撮りをしている。酒が入って、紅潮した頰が、狙った通りに色っぽいなと思う。彼のスマホでシャッターを切る音が、カシャリ、カシャリ、と、狭い部屋に響く。 彼はシャワーを浴…

重み

朝だ。 冷え切ったまぶたを少し持ち上げると、まだ部屋は薄暗くて、そして思い出した、今日は月曜だ。 胸がギュッとなって、涙が出そうになる。どうして私、こんな生活をしているのだろう。だるくて重い身体は、死体みたいに横たわったままで、頭だけがネガ…

書くことは怖いよ。

「書くことは怖いよ。 書くとさ、書いた人間の中身が、現実の世界に出てきちまうんだ。ああこいつ、こんなこと思ってたんだ、とか、こんなこと経験したんだろうな、とか、書いたものから、書き手の内面にあったリアルが浮かび上がってきちまうんだ。それが、…

走り書き-生活への飽きと文学的な瞬間-

見ないように見ないようにしてなんとかここまできたのだけれど、やはり目の前から動かないものがある。生活への飽き。 週5で仕事をしている不自由を取り返すかのように、残された2日間で懸命に自由を味わっているんだけれど、それにすら飽きが来ている。まず…

日記 190204

仕事、知的な活動をすることも多くて、基本的には満足している。学生時代に学んだことの延長で、ナマの人間を相手に、コミュニケーションを試行錯誤しながら、一喜一憂を繰り返している。 職場のおばさんと上司の仲が悪い。おばさんから、上司のことを良く思…

「ミニマリズム:本当に必要なもの 」を見た感想

ネットフリックスで、ドキュメンタリー映画の「ミニマリズム:本当に必要なもの」という作品を見た。 僕もミニマリズムには興味があって、理由は、合理的で効率的な選択だと思うからだ。余計なものを持ち歩かず、束縛の少ない身軽な生活というものに憧れるの…

世界の裏側

街外れの交差点。暗闇に浮かぶ信号。風はしんと止み、冷たい空気が漂う。 一台の車の音が近づいてきた。 暗い道路だった。私は赤い光をぼんやりと眺めながら、惰性で走る車にブレーキをかけた。ウィンカーを焚くと、等間隔のリズムが、車内を支配した。 緑色…

Bルート

仕事をして帰って寝て、起きてまた仕事をして帰って寝る。心のゲージが、少しずつだが確実に、無理のゾーンへとさしかかってきているのを感じる。同じことの繰り返しで、ハリのない生活。この生活はしばらく続きそうで、その先に何かがあるわけでもない。そ…

布団から出られなくなった大学四年生の時の自分を25歳の自分が分析してみた

大学生の頃に毎日死にたいと思っていた時期があります。‬‪今になってもあの頃のことをよく回想して分析しますけど、死にたいと思っていた理由は多分、自分の生きる意味の無さに気がついたからだと思っています。 ここでいう、生きる意味の無さというのは、自…

暖炉のわきで

そりゃ、僕だってもちろん、面白い話やハッピーな話は好きですがね、それよりもずっと、悲しい話のほうが好きなんです。 なぜ?悲しい話なんて。 なぜと聞かれても。じゃハッピーな話が好きな理由を説明できますか?それと同じように悲しい話が好きなんです…

身を焼かれながら

午前の業務にひと段落ついた。休憩時間だ。 外に出て、太陽に焼かれながら駅の周りをふらふらしていると、小さな洋食屋を見つけた。高架下にある、入り口のせまい店で昼食をとることにした。 店内に数人いた客も、ひとりまたひとりと午後の仕事へ戻って行き…

国語についての回想

子どもに勉強を教えた。自己紹介で「 先生の好きな教科は国語だよ~」と言ったら、子どもは「 えぇ~~」と苦い顔をした。「 なんにも面白くない」と言っていた。 思い出してみればずっと国語が好きだった。授業中、よく教科書の別のページを開いては、はじ…

思い出し効果

ある夜、散歩をしながら、昼にした会話をぐるぐると思い出していた。 「 お昼食べないの?ダイエット? 」 「 いや、そういうわけじゃないんですけど、週末に人と会うので・・・ 」 「 だから? 」 「 僕が太って行ったら相手も嫌でしょう 」 「 へ~、素敵…

気遣い工房

「ありがとう。○○くんって気遣いができる人だね」 むむむっと思う。気遣い?自分が?家族の誰からも「おまえは気が利かないな」と言われ、自分勝手にやってしまう自分が?むう、騙されないぞ。緩みかけた頬を緊張させる。 人を評するにあたって、『気遣いが…

羨ま恨めしや

正午過ぎ、汚い中華料理屋でラーメンセットを注文した。ちょうどその時、歳のいってそうな作業着姿のお父さんと、でっぷり肥えた外国人のお母さんと、まだ小3くらいの女の子って家族が僕の向かいのテーブルに座った。お母さんは不自然な日本語でギョーザを注…

善くない人が良いです

恩着せがましくて気が利く人に気を利かせてもらうくらいなら、全く気が利かない人に放っておいてもらう方がラクでいい。ペコペコお礼を言ってまで、へりくだった態度をとってまで、他人にやってほしいことなんて無いんだよ。 気が利く人々がたくさん集まると…

おれのものはおれのもの

自分のこともままならないような人が「親だけは悲しませたくない」とか「親が安心するように◯◯しなきゃ」と言っているの見ると、そうやって言っている間だけ立っていられるんだろうなと思う。 親の心配事に言及することで一番助かってるのが実は自分って構造…

真人間になるための忙しくする訓練

朝満員電車に乗って実習に行き、昼学校に戻って授業に出、その後は研究室で夜遅くまで課題をやって、きりがついたら帰って寝る。 院生になってからずっとそんな生活を続けている。冷静になってみたら引くくらい勉強をしていると思う。毎日忙しくて、土日も研…

育ちの悪さとまでは言わないけれど

実家の電話の隣においてあるペン立てには、いつもぎっしりと鉛筆やペンがつまっている。銀行とか学校でタダでもらえるペンや鉛筆などを、うちの家族が貰えるだけ貰ってくるのだ。あの、バラバラの種類のペンがぎゅうぎゅうに詰まったペン立てを見るたび、自…

見た目がとてもきれいな人

見た目がとてもきれいな人と話をした。見た目がきれいな人ではなくて、見た目がとてもきれいな人と話した。 見た目がとてもきれいな人は、すんでいる世界が僕とは違うようだった。見た目がとてもきれいな人の世界に出てくる人たちは、僕の世界に出てくる人た…

「お金がたくさん稼げる職業がいいです!」

「お金がたくさん稼げる職業がいいです!」先日、大学受験を目前に控えた高校生と話しました。彼は、高校生のうちから就職を見据えて大学を選んでいるようでした。「お金がたくさん稼げる仕事がいいです。業界はとくに決めていませんが、とにかく大手の稼げ…

料理ができる(イケメンの)男

「え?○○くん料理できるの??すごーい!」 えー、料理男子なんて言葉がありましたけどね。これもう死語って感じがしますね。ひと昔前までは料理する男子なんて本当にチヤホヤされたもんです。趣味は料理なんて言ったらね、おおおっと場が盛り上がったんです…

いいねの奴隷がトイカメラ風に加工した写真をSNSにアップするうちにその手元で刻一刻と冷めていくカプチーノの気持ち

お店でものを食べる時、出てきた料理をパシャパシャと写真で撮る行為。これは傍から見ると大変卑しい行為として映ります。 僕は料理をパシャパシャする派の人間なんですけど、それでも飲食店でパシャパシャしている人を見ると「ウワァ僕もあんな感じなんだな…

"ネットちやほや"は人を狂わせる

昨日このブログを開設して、はじめての記事をアップしました。twitterと連携して1万人のフォロワーにむけて記事のリンクを拡散したら、ブログのアクセス数がダダダダダダッと上昇しまして、20分後には200を越えました。 僕はすぐに舞い上がりました。自分の…

ブログをはじめました

ブログをはじめました。以前にも一度、ブログやろうと思って開設したことはあるのですけど、やっぱtwitterの方がお手軽で、考えなくていいのもあって、記事を書く事はありませんでした。 なので今回が、中学生の頃にやっていたホムペ以来はじめての記事投稿と…